小児の歯科治療は大人の歯科治療とは違うものでなくてはなりません。
目先にとらわれず、長いこれからの人生を見据えた上で行う必要があります。
また、「泣かずに治療」「笑顔で帰る」こともかかりつけ医として長いお付き合いができる第一歩だと考えております。

歯医者さんに行くのが怖くて、泣いてしまうようでは、歯科医師として不十分だと考えています。
待ち遠しくてニコニコしながら入ってきてくれるような歯科医院であるように日々精進しております。
小児歯科は、 「最も効果的な歯科恐怖症の予防は、むし歯の予防です。」
治療優先ではなく、できるだけお子さんに負担にならないよう、予防と進行抑制を中心に、むし歯を治療する際もできる限り無痛治療を心がけます。
治療の際の恐怖心を取り除くために、トレーニングをしながら治療に進む場合もあります。
子どもたちの心や身体のことを一緒に考え、いつまでも素敵な笑顔でありつづけるように楽しく健康のため習慣を身につけましょう。

赤ちゃん・お子さんにせまる危険！？

生まれたばかりの赤ちゃんの口には、むし歯の悪玉菌「ミュータンス菌」は存在しません。
１歳７ヶ月から２歳７ヶ月くらいをピークに、お母さんはじめ周囲の大人の口から、唾液を通して感染する場合がほとんどです。
子育て中のご両親は、お子さんのむし歯予防のためにも、ご自身のミュータンス菌を減らす必要があるのです。またミュータンス菌の感染時期を遅らせれば、遅らせるほど、成長した後も子どものむし歯数が少ないことがわかっています。

まずはお母さん、お父さんの口腔ケアから

ミュータンス菌は感染させない、あるいは感染年齢を出来るだけ遅らせることが子どものむし歯予防につながります。
お母さん自身が口腔内をはじめ、心身ともに健康な状態であること、そうすれば良い菌をお子さんにうえつけることが可能です。
スキンシップは子どもを健康に育てる上で欠かせません。
たくさん抱きしめて愛情をこめキスしてあげるためにも、お母さん自身が健康でいること、そして口の中から悪い菌を追い出しておくことが大切です。